【Matterとは?】スマートホームの新標準規格
こんにちは、スマート伊藤です。最近のスマートリモコンやスマート家電で「Matter対応」という文字をよく見かけませんか?実は私も家電販売店で働いていて、お客様から「Matterって何?」「対応してるとどんなメリットがあるの?」と質問されることが増えています。
そこで今回は、スマートホーム業界で注目されているMatterについて、分かりやすく解説していきます。家電選びの参考にしていただければと思います。
Matterって何?
Matter(マター)は、Amazon、Apple、Google、Samsungなど世界の大手テック企業200社以上が参加して開発されたスマートホームの通信規格です。
従来、スマート家電はメーカーごとに異なる規格を使っていて、「Alexaには対応してるけどSiriでは使えない」「Google Homeでは動くけど、Apple HomeKitでは連携できない」といった問題がありました。
Matterは、こうした複雑な状況を解決するために生まれた「統一規格」なんです。一つのデバイスが複数のプラットフォームで同時に使えるようになる、画期的な仕組みです。
Matterのメリット
どの音声アシスタントでも使える
Matter対応デバイスなら、Alexa、Siri、Googleアシスタントなど、どの音声アシスタントからでも操作可能です。例えばスマート電球を一つ買えば、朝はiPhoneのSiriで、夜はAmazon Echoで、同じ電球をコントロールできます。
セットアップが簡単
これまでは新しいスマート家電を購入するたびに、それぞれ専用アプリをダウンロードして複雑な設定をする必要がありました。Matter対応なら、どのアプリからでもスムーズに設定できます。
信頼性と安全性
インターネットプロトコル(IP)をベースに設計されており、Wi-FiやThreadプロトコルを使って安定した接続を実現。セキュリティ面でも高い基準で作られています。
将来性が高い
現在は照明、スマートプラグ、サーモスタット、スマートロック、テレビなどに対応。今後はロボット掃除機、空気清浄機、洗濯機なども順次追加予定です。
現在のMatterの状況
2022年10月に正式リリースされたMatterは、現在バージョン1.4まで進化しています。最新版では太陽光発電システムや給湯器、ヒートポンプまで対応し、スマートグリッドやHEMSの実現も可能になりました。
ただし、まだ全てのスマート家電がMatterに対応しているわけではありません。購入前に「Matter対応」の表示をしっかり確認することが大切です。
まとめ
Matterは、スマートホームをより簡単で使いやすくする革命的な規格です。これからスマート家電を導入するなら、ぜひMatter対応製品を選ぶことをおすすめします。
複数のプラットフォームを気にせず、好きな音声アシスタントでコントロールできる快適さを、ぜひ体験してみてください。
※本記事の内容は2025年9月時点の情報に基づいています。最新の対応状況については、各メーカーの公式サイトでご確認ください。
